ボーイスカウト 光る 女子力(東京新聞より)

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2012年5月30日

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PK2012052902100049_size0.jpgボーイスカウトで活躍する女子隊員が増えている。少子化などを背景に十七年前から女子を受け入れ、今や全隊員の二割が女子。これは世界的な傾向で、日本連盟の英文表記からは「BOY」が消えた。先週末に創立九十周年の式典を東京都内で行った同連盟。今どきの、ボーイ事情は-。 (細川暁子)

 高校二年の沼上志帆さん(16)が、約四十人の隊員を前にロープを使ったゲームのルールを説明する。
「やる気な~い」とダレた小学男子に、「やるの!」と一喝。うまくロープを投げられない男子を見かねて、小学五年の村松亜理さん(10)は、「私がやるよ」。

 東京都中野区の「ボーイスカウト中野8団」の、屋外活動での一コマだ。隊員四十四人のうち女子は十一人。
数では男子が多いが、存在感では女子も負けていない。

 沼上さんは同団の女子第一号。五歳で兄と一緒に入団した。学校では今でも「女子なのにボーイスカウト?」と驚かれる。昨夏、スウェーデンで開かれた世界大会に参加。「ノルウェーの女子隊員と仲良くなった。
外国では女子が多くてうれしかった」と話す。

 ボーイスカウト活動の起源は英国で、1922げんあまおい」に日本連盟が発足した。同連盟によると、隊員数のピークは八三年で、以後、少子化の影響もあり右肩下がり。海外では女子にも門戸を開いていることから、日本でも九五年に解禁。同連盟の英文表記から「BOY」も消えた。

 全国の隊員数は、昨年度で約八万五千人とピーク時のほぼ半数。下げ止まらない中、女子の割合は23%に達し、今も右肩上がりで急増中。本部があるスイスの46%には及ばないが、英国の16%を上回る。同連盟広報の角谷憲治さんは「時代の流れ。しっかり者の女子がリーダーシップを取る場面が多い」と話す。

 一方、女子だけの友好団体、ガールスカウトは苦戦。ボーイの女子受け入れ後、四万人近く隊員が減った。
活動内容は似通っているが、一番の違いは制服。ボーイは男女とも長ズボンか短パンで、ガールはスカートかキュロットスカートだ。同団の小学三年、福田ひかりさん(8つ)は「ボーイの制服の方が、警察官みたいでかっこいい」と話す。

 男女共同参画を願う親心も背景。志村歌代子さん(51)は一人っ子の小学四年の長女を同団に入れた。
「自分が男社会で仕事をして苦労した分、子どもには男の人に気後れしてほしくない。娘は引っ込み思案だったが、大きな声で話せるようになった」と目を細めた。

出典:2012.5.29東京新聞

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